2023年8月16日
第18回ナノ・バイオメディカル学会大会
趣意書

 ナノ・バイオメディカルは、ナノレベルでの分子・構造制御により、医薬や理工学などの様々な分野での応用が可能となる技術です。この分野は、研究対象が多岐に渡るため、異なる専門領域の研究者が交流することが、新たな知見の発見や研究の発展に寄与すると考えられます。
 本学会大会では、この観点から、最長寿齧歯類ハダカデバネズミの抗老化と発がん耐性、また、誘導ラマン散乱による最先端生体分子イメージングに関する特別講演を設けました。また、シンポジウム講演として、ナノ・バイオメディカル分野の中核ともなるナノマテリアル設計に関して、ケミカルサージェリー、マテリアル表面設計、ドラッグデリバリーシステム、など幅広いテーマに関する招待講演を設けました。
さらに、一般参加者の発表も口頭発表とすることで、質疑応答を活発に行っていただくことを目指しました。若手からベテランまで、積極的な議論を展開していただければ幸いです。
 本年度は、新型コロナウイルスの制限解除に伴い、4年ぶりにオンサイトでの開催となりました。これまでオンラインでしかできなかった情報交換も、懇親会の場で行っていただけます。アカデミアから企業まで、当該分野に関心のある方々の多数のご参加を心よりお待ちしております。有意義な大会になるように皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

第18回ナノ・バイオメディカル学会大会・大会長
  松永行子(東京大学)